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老犬が薬を嫌がる、飲まない時、錠剤は粉薬に、シリンジでの飲ませ方

老犬嫌がって飲まない時、無理なく飲ませる方法をご紹介します。

錠剤はピルクラッシャーで粉薬にし、カプセルの薬は中身を出して、シロップや犬用ミルクに混ぜ、シリンジという注射器で飲ませると無理なく飲ませることができます。

老犬薬飲ませ方

老犬になると、錠剤やカプセルを口の中に入れても、飲み込む力が弱くなっているため、飲み込めず、口の中に残ってしまうことがあります。若い時は錠剤やカプセルも口の奥に入れてやれば飲み込んでいたのに、うまくいかなくなったという飼主さんは多くいます。

愛犬の体の変化に合わせて、薬の飲み方も変えて、お世話を楽にしていきませんか。

この記事を書いた人、はな(87)のプロフィール
一級愛玩動物飼養管理士、ドッグトレーナー、しつけインストラクター 1998年、英国 ウェールズ Barnlake Houseにて犬のしつけ訓練、行動学を学ぶ。→ 87老犬倶楽部とは 

老犬はどうして薬が苦手なのか?

老犬になると薬を飲むこと自体が苦手になってきます。これまでの経験で薬が苦かったり、錠剤を口にいれられた経験があったなら、薬に対して悪い印象を持っている犬も多いでしょう。

薬の袋の音を覚えていたり、薬を手に取る飼主さんの仕草や「くすり」という言葉そのものを覚えていて、逃げたり、嫌そうに口を開けなかったりします。

犬は薬を必要だから飲むということは全く理解できないので、おいしくなかったり、たのしくなかったりすると飲みません。老犬はなおのこと、強情になってきます。

老犬は飲み込む力が落ちてくる

老犬介護

老犬になるにしたがって、飲み込む力も弱くなり、薬を飲み込めず咳になったり、嘔吐しそうになることもあります。

咳になったり、苦しくなった経験があると、老犬の薬に対する印象はより一層悪くなってきます。

シニア犬になると薬を飲む機会は増える

老犬が薬を飲まない2

シニア犬と言われる年齢、7歳頃から、薬を飲む機会が増えてきます。

若い頃はフィラリア予防のチュアブル錠だけだったのに、シニア犬になると毎日飲ませる薬に苦戦しがちです。

特に小型犬では心臓弁膜症になる場合が多く、血流を助ける薬を毎日、数年飲む犬が多いので、日々の薬をストレスなく飲ませることは大切になってきます。

老犬に薬を飲ませる時の注意点

老犬に薬を飲ませる時の注意点は、3点あります。

  • 分量通りのませる
  • ストレスなく、無理なく飲ませる
  • 誤嚥(ごえん)を防ぐこと

 

それでは順番に詳しく説明していきます。

 

薬は分量通り飲ませる

薬を飲む犬

「錠剤」「カプセル」「粉薬」「シロップ」、薬は動物病院で犬の体重に基づいて処方されています。

処方された薬は飲み残すことなく、全分量のませる工夫が必要になってきます。

薬をごはんやおやつに混ぜて与える場合は、薬を混ぜたごはんやおやつを全部食べきるか飼い主さんが見守る必要があります。

薬をストレスなく、無理なく飲ませる

薬を無理なく飲ませる

薬を全量飲ませたいあまりに、口の奥に錠剤を押し込んだり、苦い薬を口の中にいれたりすることは日々のストレスになってきます。

老犬になると、錠剤やカプセルの形状は飲みにくくなってきますので、動物病院に相談して、可能なら粉薬やシロップでだしてもらったり、カプセルは中身を出すなどし、食べ物や犬用ミルク、シロップなどと混ぜておいしい味にすると、ストレスがありません。

誤嚥(ごえん)しないように飲ませる

誤嚥 ごえん

特に粉薬を液体に混ぜてスポイトやシリンジと呼ばれる注射器で飲ませる場合、人間の赤ちゃんに与えるように抱っこして与えると、誤って気道に流れ、誤嚥(ごえん)する危険があります。

誤嚥(ごえん)は飲み込む力が衰えた老犬は食べ物や飲み物、嘔吐物が気管にはいり、肺に炎症が起こる場合があります。「誤嚥性肺炎」が起こり、重症化すると命に関わることもあるため注意が必要ですので、下の「老犬に無理なく飲ませる方法」をご覧ください。

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老犬に無理なく薬を飲ませる方法

薬を食べ慣れた「ごはん」や「おやつ」に混ぜる

犬 フード 笑顔

ごはんやおやつと混ぜる時は、食べ始めの少量に薬を混ぜたものを与え、食べきれば残りの薬の入っていないフードを与えるなど、先ずは薬の全量を確実に飲ませる工夫が必要です。

薬を初めてごはんに混ぜる時には、動物病院で薬の味を聞いておきましょう。一般的に犬の好みの味がついているものか、飲みにくい味かで、愛犬が自分で食べるかどうか予測がつきます。

薬をシリンジ(注射器)で飲ませる方法

ドッグフードや飲み物を自力で飲めない時や薬を分量通り飲みきれない時は、犬用ミルクやシロップに薬を混ぜて、シリンジ(注射器)で愛犬の口に入れて飲ませる方法をおすすめします。

シリンジで飲ませる時は愛犬の姿勢に気を付けることを忘れないようにしましょう。

四脚で立っている姿勢、伏せをしている姿勢でも大丈夫です。口の脇からシリンジを使って飲ませましょう。愛犬がごっくんと飲み込む速さに合わせてゆっくりと入れていきます。口の先端から入れるよりもうまく飲み込むことができます。

Twitterでシリンジを使って上手に飲ませている様子がコチラです。

薬を混ぜる食べ物や飲み物のおすすめ

薬をシロップや犬用ミルクと混ぜて与える

愛犬がフードに混ぜると薬を警戒して食べない、ドッグフードに薬を混ぜると食べムラがあって薬全量を食べるかどうかわからない、食べる力が弱い、薬の味がフードに影響して食べないなど、フードやおやつに混ぜ込めない場合もあります。

そんな愛犬には、液体のシロップや犬用ミルクに薬を混ぜ、シリンジと呼ばれる注射器でのませるのがおすすめです。

錠剤を粉薬にする「ピルクラッシャー」

錠剤は元気のない時の老犬には飲ませにくい時があります。

砕きやすい薬の場合はスプーンなどで細かく砕くことも出来ますが、飛び散ったりして分量通り与えられないことがあります。

それに、毎回砕くとなると、面倒だったりもしますよね。

錠剤の薬を砕く容器「ピルクラッシャー」を使うと便利なのでおすすめです。

*砕いた状態の粉薬を出してくれる動物病院もあります。

おすすめ「ピルクラッシャー」

ナビス 薬磨り潰し 

しっかりとしていて、つぶした薬が部品に入り込むことがなく、錠剤の量をほぼそのまま与えることができます。口コミもamazonで高評価。

参考価格: 1,382円 税込 (amazon prime会員送料無料)

粉薬を溶かす「シロップ」や「ミルク」

粉薬を溶かすシロップやミルクは日ごろ愛犬が好きで飲んでいるものにして大丈夫です。

混ぜやすい液体としては、水、シロップ(砂糖水)、動物用ミルクなどです。

シロップは動物病院で出してくれるところもありますが、中身は砂糖水なので家で作っても同じです。

ミルクは飲んだことのあるものがお腹に優しいので、普段から犬用ミルクも少しづつ飲んでおくと良いですよ。

注)シロップなどこれまで飲んだことのないものを使う時は、犬の持病の関係で飲んでも良いもの、良くないもの、少しなら大丈夫なものがありますので、動物病院の先生に確かめてから使いましょう。

おすすめ老犬用「ミルク」

ワンラック (ONE LAC) ワンラック ドッグシニアミルク

参考価格: 税込 (amazon prime会員送料無料)

老犬用の粉ミルクです。保存も効くし、必要な分量だけ作ることができます。日ごろから少し飲ませておくと栄養補給にもなります。フードに振りかけてもおいしいという口コミも多いのでおすすめです。

老犬に飲み薬を飲ませる 便利な「シリンジ」(注射器)のおすすめ

粉薬を溶かした液体(飲み薬)は「シリンジ」(注射器)に入れて口から飲ませると分量通り飲ませることができます。

ネットでは大小さまざまな大きさのシリンジが販売されていますが、薬を飲ませるシリンジは小さめがおすすめです

シリンジで薬が残ってしまうところ

理由は注射器の先の部分に液体が少し残ってしまうためです。大きなシリンジだと薬の入った液体がシリンジの中に残り、薬を分量通り飲ませられなくなります。

くすり用におすすめの「シリンジ」

テルモ シリンジ 2.5ml 

テルモの2.5mlのシリンジがおすすめです。注射器の先の部分は押し出すことができず、どうしても容器の中に残ってしまいます(画像赤で示した部分)。テルモのシリンジは注射器の先の部分が短く、飲み残しが最小限に抑えられます。


参考価格:¥429 税込 10コセット(amazon prime会員送料無料)

10コセットの価格です。

まとめ

老犬が体力のない時、錠剤を砕いて、「シロップ」や「ミルク」で溶かして、「シリンジ(注射器)」で飲ませると確実なのでおすすめです。

弱っている時は薬は粉薬にして飲ませ、ドッグフードが食べられるほど回復したら、また錠剤で飲ませられるようになる犬も多くいます。

毎日薬を飲ませるようになってからも、数年は状態を維持できる犬がほとんどです。 体調の悪い時は無理せず、シリンジで確実に口に流し込んであげるのがストレスがありません。

「ピルクラッシャー」も「シリンジ」も安く手に入るので、持っておくと安心ですね。

 

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