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10歳以上の犬がペットホテルを断られる理由とは?高齢犬の預け先も紹介

10歳という年齢制限ペットホテル断られてしまった… 」驚いた飼い主さんも多いのではないでしょうか。

実は、多くのペットホテルでは高齢犬の受け入れに年齢の目安を設けており、特に10歳前後から新規利用が難しくなるケースがあります。

犬の10歳 ペットホテル

これは「10歳以上の犬は断られる」ということではなく、高齢犬特有のリスクや、ペットホテル側が安全に預かることのできる判断基準によるものです。

ただ、ペットホテルが利用できなくても、預け先がまったくないわけではありません。

ペットシッター」や「動物病院の預かり」、「老犬ホームの一時預かり」など、高齢犬だからこそ検討したい選択肢もあります。

この記事では、10歳以上の高齢犬がペットホテルを断られやすい理由と、その後に考えたい預け先について、犬への負担という視点も交えながら詳しく解説します。

この記事を書いた人、はな(87)のプロフィール
一級愛玩動物飼養管理士、ドッグトレーナー、しつけインストラクター 1998年、英国 ウェールズ Barnlake Houseにて犬のしつけ訓練、行動学を学ぶ。 87老犬倶楽部とは→87老犬倶楽部とは | 87老犬倶楽部 (87inu.com)

なぜ10歳以上の犬はペットホテルを断られることがあるの?

ペットホテル

「まだ元気なのに、なぜ10歳というだけで断られてしまうの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実際には、10歳以上の犬をすべて受け入れていないわけではありません。

若い頃から継続して利用している犬であれば、そのまま利用を続けられるケースもあります。

一方で、10歳を過ぎて初めて利用する場合や、久しぶりの利用では、受け入れを断られることが少なくありません。

これは、高齢犬になると健康状態や体力持病の有無などに大きな差が出てくるためです。

本来は一頭ずつ状態を確認して判断するのが理想ですが、ペットホテルでは短時間の面談だけでその犬の体調や性格を正確に把握することは簡単ではありません。

また、多くのペットホテルでは夜間はスタッフが常駐していないまたは少人数で対応している時間帯があります。高齢犬は体調が急変する可能性もあるため、ホテル側としては「万が一」に対応できる範囲を考えながら受け入れを判断する必要があります。 

そのため、多くの施設では「10歳以上は要相談」「新規利用はお断り」など、年齢を一つの目安として受け入れ基準を設けています。

なぜペットホテルは10歳を目安にしているところが多いの?

犬集合

「犬の健康状態は一頭一頭違うのに、なぜ10歳という年齢で区切るの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

実際、高齢犬といっても、10歳でも元気に過ごしている犬もいれば、介護や投薬が必要な犬もいます。

本来であれば、その子の健康状態や性格、生活環境などを一頭ずつ確認して判断するのが理想です。

しかし、ペットホテルでは短時間の面談だけで、その子の状態をすべて把握することは簡単ではありません。

さらに、高齢犬は体調の変化が起こりやすく、飼い主さんが考える「大丈夫」と、ホテル側が考える「安心してお預かりできる状態」とでは、認識に違いが生じることもあります。

そのため、多くのペットホテルでは判断基準を明確にするために、「10歳以上は要相談」「新規利用はお断り」など、年齢を一つの目安として受け入れルールを設けています。

この基準は、高齢犬を一律に断るためではなく、犬の安全を守り、飼い主さんとの認識の違いによるトラブルを防ぐためのルールともいえます。

もし愛犬が7、8歳くらいで、将来的に旅行や入院などで愛犬を預ける可能性がある場合は、若いうちから短時間の利用などでホテルに慣れておくことも、一つの備えになります。

一見すると厳しいルールに感じるかもしれませんが、これはホテル側が高齢犬を敬遠しているというよりも、犬の安全を守り、万が一のトラブルを防ぐためのリスク管理という側面が大きいといえます。

ペットホテルが利用できないときは?高齢犬の預け先の選択肢

ペットホテルで預かってもらえなかったからといって、預ける方法がなくなるわけではありません。

高齢犬の状態や性格、持病の有無によっては、ペットホテル以外の方法が向いている場合もあります。

大切なのは、「どこに預けられるか」ではなく、「愛犬が安心して過ごせる方法はどれか」という視点で考えることです。

ここでは、高齢犬の預け先として考えられる主な選択肢「ペットシッター」「動物病院のお預かり」「老犬ホームの一時預かり」「親戚、知人へ預ける」をご紹介します。

ペットシッター|自宅でいつもどおり過ごせる安心感

こんな犬に向いています
・環境の変化が苦手な犬
・慣れた自宅で過ごしたい犬
・持病はあるものの、普段は安定している犬
・短時間のお留守番なら問題なく過ごせる犬

高齢犬にとって、環境の変化は想像以上に大きな負担になることがあります。

普段は元気に見えていても、慣れない場所では食欲が落ちたり、夜眠れなくなったり、体調を崩してしまう犬も少なくありません。

そんなときに選択肢となるのが、ペットシッターです。

ペットシッターなら、愛犬はいつも過ごしている自宅で生活を続けながら、お世話だけをお願いできます。

食事やお水の交換、散歩、トイレの掃除、投薬(対応可能な範囲)などを依頼できるため、環境の変化によるストレスをできるだけ抑えたい高齢犬には向いている場合があります。

また、最近では見守りカメラを設置し、外出先から愛犬の様子を確認しながらペットシッターにお願いする飼い主さんも増えています。

一方で、「留守中に自宅へ入ってもらうことに抵抗がある」という方も少なくありません。

そのため、ペットシッターを利用する際は、事前の打ち合わせや顔合わせを行い、信頼できる方にお願いすることが大切です。

ペットシッターを探す方法はいくつかありますが、全国のペットシッターと飼い主をつなぐマッチングサービスを利用する方法もあります。

例えば「Cosewa(コセワ)」では、事前にプロフィールや口コミを確認し、自分の希望に合ったペットシッターを探せます。

ペットホテルが難しいと感じたときは、「預ける」だけではなく、「いつもの生活を続けてもらう」という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

動物病院の預かり|持病や投薬がある犬には心強い選択肢

こんな犬に向いています
・持病がある犬
・毎日の投薬が必要な犬
・かかりつけの動物病院で預かりに対応している犬
・体調の変化が心配な犬

持病がある犬や、毎日の投薬が必要な犬では、動物病院の預かりを利用できる場合があります。

老犬ホーム 動物病院

特に、普段から通院しているかかりつけの動物病院であれば、愛犬の健康状態やこれまでの治療経過を把握しているため、飼い主さんも安心して相談しやすいでしょう。

また、体調に変化があった場合も、必要に応じて獣医師の判断を受けられることは、動物病院ならではの大きな安心感です。

ただし、すべての動物病院が預かりに対応しているわけではありません。

かかりつけの患者に限定していたり、診療時間外はスタッフが少なくなる場合もあるため、事前に預かり条件や対応内容を確認しておくことが大切です。

旅行や急な用事が決まってから慌てて探すのではなく、普段の診察の際に「もし預ける必要が出たらお願いできますか?」と相談しておくと安心です。

老犬ホームの一時預かり|介護や見守りが必要な犬に

こんな犬に向いています

・介護が必要な犬
・認知症の症状がある犬
・長時間の見守りが必要な犬
・一般的なペットホテルでは預かりが難しい犬

介護が必要な高齢犬や、一般的なペットホテルでは預かりが難しい犬には、老犬ホームの一時預かりという選択肢もあります。

老犬ホーム 下見

老犬ホームというと「終生預かり」のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、施設によっては旅行や入院などの際に利用できる一時預かりに対応しているところもあります。

介護経験のあるスタッフが在籍している施設も多く、見守りや介助が必要な犬でも相談しやすいことが特徴です。

一方で、老犬ホームは全国どこにでもあるわけではなく、近くに施設が見つからないこともあります。また、専門的なケアを行うため、一般的なペットホテルより費用が高くなる傾向があります。

そのため、介護や見守りが必要になってから慌てて探すのではなく、万が一に備えて利用できる施設があるかを事前に調べておくと安心です。

親戚や知人に預ける|愛犬が慣れている相手なら安心できることも

こんな犬に向いています
・普段から会っている相手に慣れている犬
・自宅以外でも落ち着いて過ごせる犬
・犬の扱いに慣れた人へお願いできる犬
・緊急時にすぐ連絡が取れる相手がいる犬

信頼できる親戚や知人に預けることも、高齢犬にとっては選択肢の一つです。

特に、普段から会っていて愛犬が慣れている相手であれば、知らない場所や初対面の人に預けるよりも、落ち着いて過ごせる場合があります。

ただし、「犬好きだから」「頼みやすいから」という理由だけでお願いするのはおすすめできません。

高齢犬は、食事の量や時間、投薬、排せつの様子など、普段より細かな見守りが必要になることがあります。

そのため、日頃のお世話の方法や注意点をしっかり伝え、体調に変化があった場合の連絡方法や、かかりつけの動物病院についても事前に共有しておくことが大切です。

また、慣れている相手であっても、長期間環境が変わることは犬にとって負担になる場合があります。短時間の預かりから試してみるなど、愛犬の様子を見ながら無理のない方法を選びましょう。

高齢犬の預け先を比較|愛犬に合った選び方 

それぞれの預け先には特徴があり、愛犬の健康状態や性格によって向いている選択肢は異なります。最後に、それぞれの特徴を一覧で比較してみましょう。 

預け先 特徴 向いている犬
ペットホテル 利用実績がある施設なら安心 元気なシニア犬
ペットシッター 自宅で過ごせる 環境変化が苦手
動物病院 医療面で安心 持病・投薬がある
老犬ホーム 介護・見守りに対応 介護が必要
親戚・知人 慣れた人なら安心 信頼できる人がいる

高齢犬や老犬を預ける時には細かい打ち合わせを

高齢犬を施設(ペットシッター、老犬ホーム、動物病院など)に預ける時、できるだけ普段と変わらない環境にしてあげることが愛犬の体調には大切です。特に若い頃は神経質ではなかった犬も高齢犬になってくると目や耳が衰え、不安になったり、関節のちょっとした痛みに敏感になってきます。

施設に預ける時には事前に細かい打ち合わせと、できればお試しで短い時間預かってもらい人と場所に慣れさせておくのがおすすめです。

犬にとって、預けられてもすぐに飼い主さんが迎えに来てくれるという経験はとても大切です。

後に数日預けられたとき、飼い主さんはすぐ帰ってきたので大丈夫という経験で、ストレスが少なく待つことができます。

フードや散歩などのいつもの習慣はなるべく変えない

犬 フード 笑顔

ごはんやドッグフードは普段あげているものと同じものを与えるようにしましょう。

散歩などの時間、決まったコースがあれば普段と同じ場所やコース、慣れた道を選んであげるのがおすすめです。

そういう意味でもペットシッターさんは頼りになる存在!

体調が悪くなった時の動物病院や飼い主の連絡先

老犬介護食

高齢犬になってくると、飼い主さんがいないということ自体にストレスを感じ、調子をくずすこともあります。

かかり付けの動物病院や持病の情報など施設に伝えるようにしましょう。体調が悪くなった時は飼い主さんと連絡がいつでも取れるようにしておくことも大切です。

13歳以上の老犬はもしもの時のことも考えておく

老犬介護

13歳以上で持病もあり、弱っている愛犬を預ける時には、もしも体調が急に悪化した時のことも考えて、もしもの時はどうするのかも決めておくことをおすすめします。

お預けが元気で過ごせてもムダになることはありません。あらかじめ決めておくことはとても大切なことです。

預ける前のチェックポイント!

愛犬を預ける前の打ち合わせには伝え漏れがないように、チェックすることをメモに書いて渡すのもおすすめです。

預ける前のチェックポイント
□ かかりつけの動物病院を伝えた
□ 緊急連絡先を伝えた
□ 飲んでいる薬と投薬方法を伝えた
□ 普段の食事量や食事時間を伝えた
□ 持病や普段と違う様子があれば伝えた

 

まとめ

10歳以上になると、初めて利用するペットホテルでは年齢を理由に預かりを断られるケースがあります。

「まだ元気なのに」と驚いてしまうかもしれませんが、これはホテル側が高齢犬特有のリスクを考慮し、安全にお預かりするために設けている基準であることが少なくありません。

とはいえ、ペットホテルが利用できなかったからといって、預ける方法がなくなるわけではありません。

環境の変化が苦手な犬ならペットシッター、持病や投薬がある犬なら動物病院の預かり、介護や見守りが必要な犬なら老犬ホームの一時預かりなど、愛犬の状態に合わせた選択肢があります。

「どこなら預かってもらえるか」ではなく、「愛犬ができるだけ安心して過ごせる環境はどこか」という視点で考えることが大切になってきます。

万が一のときに慌てなくて済むよう、旅行や入院の予定がなくても、近くの預け先や利用条件を事前に調べておくと安心です。

愛犬が安心して過ごせる預け先を見つけておくことが、飼い主さんの安心にもつながります。 
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