リラクッションとは足腰の弱った老犬の姿勢を支えるサポートクッションのことです。
老犬になってくると、足の力は弱くなり、腰も曲がってきますよね。
リラクッションを使うと、体重を支えられない脚の代りに体をクッションで支え、犬にとって楽な姿勢でいることができます。
リラクッションは老犬や飼主にとって良いことがたくさんありますよ。
- 床づれを防止できる。
- 食べる時も誤嚥(ごえん)しにくい姿勢で食べさせることができる。
- 飼主にとっては排泄の世話も楽になる。
リラクッションのおすすめポイント、良い口コミ、悪い口コミ、リラクッション選びで気を付けたいこと、老犬の体形の変化に応じて手作りで調整している飼い主さんのご紹介、リラクッションに替わるクッションや姿勢補助具についてもご紹介したいと思います。
立っていることが難しくなってきた老犬に、楽な姿勢で介護してあげられる「リラクッション」を使うことを考えてみませんか?
リラクッションのメリットとデメリット
リラクッションのメリット
床づれを防止できる。
特に大きな犬の場合は、立つことが出来なくなり、寝たきりになると体の重みで床ずれしやすくなります。
また、老犬は同じ姿勢で寝ることが多くなります。同じ方を下にして寝ていると、床ずれしやすくなると同時に、骨も曲がってきますので、正しい姿勢をさせてあげることは老犬にとって、骨の湾曲や床ずれ防止に役立ちます。
食べる時に誤嚥(ごえん)しにくい
老犬にご飯を食べさせる時、寝たままの横向き姿勢や飼主が抱きかかえてあおむけ姿勢で食べさせると誤嚥(ごえん)する場合があります。
若いときには誤嚥(ごえん)しなかった犬も年をとると飲み込む力が弱くなり、傾けた姿勢だと食べ物や飲み物が肺へ流れてしまうことがあります。
リラクッションで自然な姿勢で食事させると誤嚥の心配なく、楽に与えることができます。
飼主にとっては排泄の世話も楽になる。
犬が寝た姿勢で排泄すると、体全体が汚れ、シャワーの回数も増えます。犬がリラクッションに慣れてくると四肢で立っている姿勢で排泄してくれます。飼主もお尻まわりだけキレイにすれば良いので楽になり、犬もシャワーの回数が減り、体力を保つことができます。
リラクッションのデメリット
老犬がリラクッションにスムーズに乗ってくれるかどうかは、サイズ選びをしっかりとすること、そして、その後の調整が大切です。
リラクッションのサイズは6サイズ、全ての犬にピッタリあてはまるという訳ではありません。
実際に愛犬をリラクッションに乗せてみて、心地よいように、タオルやクッションをプラスするなど、飼主さんの手作り調整が必要になってきます。
リラクッションのサイズは6種類、ピッタリ当てはまらない場合も
脚の力が弱くなり、腰も曲がってきた老犬とリラクッションのサイズがぴったり合うかどうか、ピッタリ合ったとしても、老犬は時間の経過とともに痩せたり、体が曲がったりします。
口コミを見てみると、特に小型犬でサイズが合わなかったというレビューが多くあります。小さめが良いか、大きめが良いか、補充するクッションやタオルなども愛犬の状況に応じて臨機応変に対応することをおすすめします。
リラクッションは価格が高い
リラクッションの価格はサイズごとに以下の価格になっています。
amazon、楽天市場、ヤフーショッピングで購入できますが、全て同じ価格で販売されています。
少しでも安く買う方法は中古品でメルカリやヤフオクで出品されています。出品のタイミング次第ですので、すぐに手に入るとはかぎりません。
本体価格 | 本体+カバーセット | カバー単品 | |
Sサイズ | 12,100円 | 16,830 | 5,808 |
DM サイズ | 20,900円 | 27,610 | 8,228 |
Mサイズ | 23,100 | 30,800 | 9,438 |
DLサイズ | 27,500 | 36,190 | 10,648 |
Lサイズ | 31,900円 | 41,580 | 11,858 |
LLサイズ | 39,600円 | 51,260 | 14,278 |
リラクッション本体の洗濯は出来ない
リラクッションは洗濯することができません。リラクッション専用カバーかペットシーツなどリラクッションに敷く必要があります。
マイナスポイントの解決方法
サイズ選びについては慎重に選んだとしても、愛犬を実際にクッションにのせた時にどう反応するかにもよります。思ったよりサイズが合わない場合は自前のクッションなどで愛犬が楽な姿勢をとれるよう、微調整するのがおすすめです。
また、おおむねサイズがピッタリだったとしても、老犬の腰の曲がり、首の曲がり癖など飼主さんが調整することになりますので、タオル巻いたり工夫が必要です。
また、リラクッションに最初にのせた時、一旦愛犬が嫌がったとしても、時間をおいて工夫をしてやってみると案外乗ることが多くあります。傾向としては、未だ元気なうちは嫌がることが多いので、様子をみて再度やってみるのがおすすめです。
この記事にも心地よい姿勢にするクッション類をご紹介していますのでご覧ください。
リラクッションの口コミ、評価
リラクッションはamazon、楽天市場、ヤフーショッピングで購入できます。それぞれ口コミと評価が集まっていますので、平均値と参考になる良い口コミ、悪い口コミを載せていますのでご覧ください。
アマゾンの口コミ | ★3.4 |
楽天市場の口コミ | ★3.2 |
yahooの口コミ | ★3.8 |
良い口コミ
【Sを購入】
14歳8ヶ月のヨークシャにSサイズを購入。後ろ足が全く踏ん張れなくなり、横になれない程苦しい様子だった為、こちらの商品をみつけすぐに注文、翌日には届きすぐに載せてあげると楽になったのかウトウトし始めホッとしました。楽に寝ていると顔が落ちてきてしまう為、顔の両脇にタオルを丸めて顔が落ちないようにしました。少しでも負担をかけないよう降ろさずにオムツも替えるようにしました。クッションのおかげで、負担を減らしてあげられる事ができました。使用したのは1週間でしたが、こちらのクッションを見つけ購入できた事で大事な愛犬の負担を少しでも減らしてあげられて本当に良かったと思います。
:ヤフーショッピングより
【Mを購入】
寝たきりの愛犬に少しでも体勢をキープしたり内臓機能を正常に保つ為に必要なものでお値段は決して安くなかったですが、重宝しました:楽天市場
【Lを購入】
18歳の柴犬飼いです。年齢の割に元気で、少しの自力歩行が可能です。
目が見えない為か家中の徘徊が増え、歩き疲れると床を這うようになり以前から注目していたこちらの商品を思い切って購入しました。
商品到着後、防水シーツで全体を覆い使用。
悩んだサイズがドンピシャ。前後の足がピッタリ床に付きました。
左に片寄る首元は丸めたタオルで支えるとすぐに寝てしまいました。
柔らかいクッションでとても軽く、移動もラク。
高額なのでとても悩みましたが、購入して大満足です。
介護がまだ続きますが頑張れそうです。
ちなみにサイズ選びのポイントは足と胴体の長さです。
うちは床から胴体までの高さ約30センチ前足付け根から後ろ足付け根の胴体の長さ約32センチLサイズがピッタリでした:amazonより
Twitterの良い口コミ
床ずれはよくなっててもうお薬いらないって。でもまたできそうだから気を付けないと。
早く帰りたいって泣いたけど、おうちに着いてリラクッションでくつろいでるよ。 pic.twitter.com/1A9KU2i86L
— 柴犬こむぎ16歳 (@komugi16sai) August 5, 2024
リラクッション相当気に入ってます🍀
夕食の17:30からずっとここにいます
いつまでいるつもりかな 笑後ろの長いところにラルフが腰振るし、ご飯の時だけにしたいんだけど、気に入ってくれることはすごい嬉しい!(高かったから笑)#秘密結社老犬倶楽部 pic.twitter.com/51WX6LzCIk
— NlCOco (@coco07078) March 28, 2023
悪い口コミ
【S を購入】
犬のサイズ的にはあっていたのですが、脚がついてしまって、それで動いて倒れてしまう事が多くて残念でした。ワンサイズ大きかったら良かったかもしれないです。:amazon
まだ寝たきりではありませんが足腰が弱くなり購入しました。乗せてみたのですが嫌がって怒りだし、それからは利用してません。高かったので残念です。:yahoo!ショップ
【DMサイズを購入】
コンセプトは素晴らしいです。立位の姿勢にすることで誤嚥しにくく給餌もとても楽です。ただ、生地が防水でないので汚れが付くと苦労します。洗濯もできないので清潔を保つのが非常に手間を取ります。
また、ビーズクッションなので長く使うとくたびれて来そうですが補充できないつくりなので値段が高い割には使える期間は短そう。少し厳しい意見ですがもう少し安価な価格が妥当ではないでしょうか。どのサイズにするか分からなかったのでメーカーに問い合わせした際の対応はとても良かったです。:楽天
【Mを購入】
9キロの柴犬にMを買いました。クッション小さく感じました。安定感も悪く感じました。同じ体重でも色々体型の違いはあるのかもしれませんが。ほかの方のレビューでも書かれていましたがLを購入すれば良かったと思いました。やっぱり安定感大事だと思うので。良かったてんですが、オムツかえるときにすごく楽でした。:楽天
手作りリラクッションや床ずれ防止に使えるクッション
1)ペティオ (Petio) zuttone 姿勢を保持するやさしいビーズクッション
2)ペティオ (Petio) ずっとね 床ずれ予防クッション ドーナツ型 老犬介護用 大
3)ペティオ (Petio) Zuttone 厚みが調節できるやさしいビーズクッション ドーナツ型 小
4)【OneAid】介護クッション(小判型) S,M,Lセット【楽天市場】
関節の下に敷いて、床ずれの発生を防ぎます。
中綿はビーズになっています。端に紐がついていて、ビーズを寄せることによって高さを変えることができます。
リラクッション以外で犬の楽な姿勢をサポートするもの
リラたっち ホームタイプ
トリミングサロンで足腰に力のない老犬をシャンプーしたりカットしたりするときに使う姿勢補助です。水にぬれても大丈夫な設計、リラクッションよりも細かくサイズ調整できるところが良い点です。
大きさはハイ、ミドル、ローの3タイプがあります。
介護用ベッド ペット シニア 介護 ケア「 ねどっこ」
まとめ
リラクッションは立つことが難しくなってきた老犬の楽な姿勢をサポートするクッションです。立った姿勢でいられることで、「寝たきり」を防ぎ、「床ずれ」や「誤嚥(ごえん)」を防ぐことが出来、飼い主にとってもお世話が楽になります。
マイナスポイントは高価なこと、サイズが6種類しかないので慎重に選ばなくてはならないところです。
タオルやクッションを使いながら、老犬の向き癖や腰の曲がりなど、状況に合わせて少しづつ手作り調整して使っていくのがおすすめです。 未だ元気なうちは、リラクッションに乗ってくれない犬がいますが、時間をおいてのせてみると、案外すんなり受け入れてくれることが多いです。
リラクッション以外に老犬の姿勢をサポートしてくれるものにはお風呂でも使える「リラたっち」と介護用クッション「ねどっこ」があります。
高価な買い物とは思いますが、ペットホテルに預けたり、床ずれで動物病院にかかると検査など含め3万円ほどはすぐかかってしまいます。
お家で楽な姿勢をサポートする「リラクッション」を使うことで動物病院に行く回数を減らせるとしたら、メリットは十分にあります。特に普段ワンオペで老犬介護をしている飼い主さん、リラクッションや介護用の楽な姿勢のサポートクッション、考えてみませんか。
リラクッションを見てみる
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